ご 挨 拶

日本には、室町時代の東山文化のもとに成立した「香道」と呼ばれる雅やかな文化があります。同時期に発展した華道や茶道と共に日本三大芸道と呼ばれる日本文化です。また、足利義政は六十一種名香を制定するなど、仏事以外に生活を豊かに楽しむ「文化」として香りを取り入れてきました。

現代社会において、体臭のさほど強くない日本人は、欧米の香水文化とは違った形で生活に香りを取り入れてきました。1980年代後半からのバブル期は、人々に強いストレスを与え、「癒しの文化」が花開くこととなり、癒し文化はアロマブームを生み出します。体臭を隠し、自己主張をする用途ではなく、自分自身が「癒される」ことを目的に香りを選ぶことが主流となって行きます。

1990年代後半より急速にインターネットが普及し、人々が自分自身で用意に必要な情報を得られるようになると、個人の趣味、こだわりを追及することが日常的になり、香りの文化もまた「こだわり」を追求する人々が増加していきます。また、オンラインショッピングは消費者の増加を促していくこととなります。店舗をなくし、在庫を抱えなくなったネットショップは価格を下げ始め、そこに香水の価格競争が始まります。価格競争が過熱することで若い世代の消費者が勢い良く増加したのが2000年頃のことです。

香水を主とした香りの文化は若者の間に急速に浸透し、「癒されること」だけではなく「ファッション」としての文化と移り変わって行きます。

香水業界も、加速する香水ブームに乗り、「アジア限定」「日本先行発売」「期間限定」と日本をターゲットとした製品を次々投入するようになりましたが、人々は移り変わりの速い文化に疲れ始め、初回の製造で廃番となる製品ではなく、長く愛用の出来る「独自の香り」を探し始めます。その人々がたどり着く先が本物志向の「ニッキア製品(Nicchia)」なのです。

現代の日本において、この安価に提供することが難しい上質な香り、こだわりを持った製造元がこだわりに基づいた判断基準で大切に大切に愛情を持って守ってきた香りである「ニッキア(ニッチ)」な香りを求め始めてきたのです。2000年以降、日本上陸を果たした上質なブランドを買い求める消費者が増加の一途をたどっていることが、「ニッキア(ニッチ)」な香りの必要性を物語っているのです。しかし、「ニッキア(ニッチ)」な香りにカテゴライズされる製品は日本国内にまだまだ少なく、消費者がたどり着いた先での選択肢が少ないというのが現実なのです。

私共は、こだわりを持った人々のたどり着いく先にある「ニッキア(ニッチ)」な香りの選択肢を広げること、そして、ブームに乗り大量生産、大量販売を行うのではなく、長く愛用される上質な製品を愛情を持って安定供給をしていくことを目的に会社を立ち上げました。

イタリアを中心とした製品の「ニッキア(ニッチ)」な香りの販売を行っていくと同時に、まだまだ広がりつつある「香水愛用者」に向けた指南役として活動すべく「フレグランスカウンセラー/プロデューサー」としてフレグランスのサイト運営を行ってまいります。


2009年より調香体験セミナーを開始し、香水を手作りしてみたい、という皆さまに大変ご好評を頂いております。

2009年 : 42日間、269名
2010年 : 70日間、352名
2011年 : 88日間、631名
2012年 : 107日間、693名

海外の著名な調香師の皆さまとも連絡を取りながら、最新の情報を国内に発信しつつ、更に深く香りの世界を探究し「正しい知識」を広めて行きたいと思います。

代表 : 稲葉



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